どうも、amumaです。
この記事はHARD-MODDING Advent Calendar 2020の13日目の記事です。
adventar.org
遅刻?うるせぇ
さて、タイトルの通りJoy-Conのペアリング不良についてなんですがこれの修理したのかれこれ一年以上前なんですよね
だって去年のアドベントカレンダーで書こうとしてたやつなんだもん。
というわけで前のスマホから掘り出してきた写真でざっくり振り返っていくよ
他に紹介してるところは確認出来る限り一か所しかないから有効記事なはず!
オタクトーク
2017年に任天堂より発売された、Nintendo Switch。
今までもN64やWiiなどインターフェース(コントローラ)の部分で様々な工夫と革新を作ってきた任天堂据え置きハードも新しい時代を迎えた、そう直感させてくれるハードでした。
誰もが一度は夢に見て、あり得るはずがないと思い込んでいた携帯機と据え置き機のハイブリッド。
WiiUで形にしようとしたものの失敗に終わったそれは、Wiiの直感的UIと亡き岩田氏の残したWiiUのコンセプトとともにSwitchに引き継がれた。
自分にとってSwitchはそんな感慨深い、ある意味で一つの到達点と言えるハードだと思っています。
まぁそんな話は感涙オタクトークはいいんですけど、とにかくそういった特殊なUIとコンセプトを持つSwitchの最たる特徴。
分離型コントローラである「Joy-Con」、まぁ~評判が悪いんですよね。
デザインを省略化したことによる操作性の悪さ(個人的にスティック以外の操作感は嫌いじゃないんだけど)、ハード発売初期には付属ストラップを間違えると二度と外せなくなるなど、今まではハードには絶対の自信があった任天堂ではあまり聞かなかったような話がチラホラ聞こえてきていました。
そして何より有名なのが、アメリカでは賠償責任訴訟まで起こっている「ドリフト問題」
左右スティックの耐久性が非常に脆く、普通に使っているだけでも1~2年程度ですぐに定位が調整できなくなってしまうという問題です。
そのせいで、スティックに触れていないのに勝手に変な方向へ入力が入ってしまう現象が、多くのswitchで発生しています。
Automatonが詳しくこの問題について追っているので参考に載せておきます。
automaton-media.com
そんなこんなで問題だらけなSwitchのJoy-Conですが、他にもまだまだマイナーな問題は残っています。
その一つが今回のテーマ、ペアリング不良です。
ペアリング不良?
この名称でいいのかは謎。
Joy-Conは本来、本体から取り外すことで左右片方ずつがそれぞれ独立したコントローラとして機能するように設計されています。
当然取りはずした際には本体と無線でペアリングを行うのですが、稀にコントローラ側面にあるSL/SRボタンが反応しなくなることでペアリングができなくなってしまうことがあります。
これはJoy-Con側面にあるSL/SRボタンとコントローラ基板を接続するフレキシブルケーブルの不良(断線)が発生していることが原因です。
この症状が発生すると、前述のSL/SRボタンの不良はもちろん、同一のケーブルに実装されているペアリングLED(SL/SRの間に4点あるLED)も一切反応しなくなります。
写真は症状が発生している時の状況です。
この状態になるとグリップに接続してもLEDが点灯しなくなります。
ただこの状態、SL/SR以外のボタンや通信機能が故障しているわけではないのでテレビモードでグリップに接続して使うことや、携帯モードで本体に接続すれば普通に使えます。
要するに、コントローラとしては生きてるけどSL/SRが死んでいるのでおすそ分けモードに切り替えられないということですね。くまった。
修理
難しくないです。
とはいってもGBA等よりは中の配線等はかなりギッシリなので、覚悟して臨むべき。というレベル。
必要なもの
- Yドライバー、プラスドライバー
任天堂ハード必須セット、全人類持ってて当然だよね
ほそいやつ
- 交換用フレキシブルケーブル
自分は急ぎで欲しかったのであすか修繕堂さんで購入しました。
かなり割高なので普通ならAmazonとかAliexpressでいいと思います。
https://www.amazon.co.jp/Ltenic-Switch-%E5%B7%A6%E5%8F%B3%E5%90%8C%E6%9C%9F%E3%83%9C%E3%82%BF%E3%83%B3%E3%83%AA%E3%83%9C%E3%83%B3%E3%83%95%E3%83%AC%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9%E3%82%B1%E3%83%BC%E3%83%96%E3%83%AB%E3%82%BB%E3%83%83%E3%83%88-%E3%82%B9%E3%82%A4%E3%83%83%E3%83%81%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%A9%E3%83%BC%E4%BF%AE%E7%90%86%E7%94%A8-%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%82%A4%E3%82%B3%E3%83%B3%E4%BF%AE%E7%90%86%E3%83%91%E3%83%BC%E3%83%84/dp/B08NK75S9W/ref=sr_1_4?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&dchild=1&keywords=Switch+%E3%83%AA%E3%83%9C%E3%83%B3%E3%82%B1%E3%83%BC%E3%83%96%E3%83%AB&qid=1608743803&sr=8-4www.amazon.co.jp
この辺かな?
左右でケーブルの形状が異なるので購入の際は間違えないよう注意
分解
していきましょう。
いつも通り裏蓋のYネジを外す。
気を付けながらシェルを開けると諸悪の根源が出てきます。
下写真の赤丸で囲ったコイツです。
個々の部分が本体とSL/SRやLEDを接続しているフレキなんですが、Joy-Conの小型化のために無理やり入れられたためバッテリーの角の辺りで折って導入されています。
フレキを折るのは精密機器だとしばしばあることなんですがJoy-Conのこの部分は遊びがなくかなり強く加工されているので、この折り目がウィークポイントになってしまっています。
さて、ここから先もスティック修理等と同じです。
粘着テープで固定されているバッテリーを外す、細々としたネジを外しながら各所のフレキを外していく。
この辺は繊細なパーツが多いので慎重にやりましょう。
バッテリーケースのパーツまで外すことができたら、目的の端子はすぐそこ。
下写真の赤丸で囲った部分のラッチを外します。
これで本体側と背面&側面側に分解できたと思います。
外すことができたら、実際に問題のフレキシブルケーブルを外します。
下写真赤丸にある二か所のプラスネジを外せば簡単に取れます。
ネジ皿は薄く舐めやすいので気を付けましょう。
取れました。ここから先は逆の手順で元に戻して終わりです。
動作確認もしてみましょう。
ペアリングLEDはバッテリーを接続したらすぐに点灯すると思います。
SL/SRボタンも正常に動いてることが確認出来たら終わりです。
Switchは修理パーツも手軽に手に入るのでいいですね、まぁ故障しないのが一番なんですが...
もっぱらプロコンやサードパーティ製のコントローラを使うようにしているので、Joy-Conは長持ちしてほしいです。
おしり