オリジナルデザインのGBAを組んだ話【RetroSix UVプリント】

どーもamumaです。

この記事はHARD-MODDING Advent Calendar 2020の15日目の記事です。
adventar.org

ようやく完成したオリジナルデザインGBAについての記事です。

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駄文ログ

いやマイデザやりたいよねって話

こんな場末記事をご覧の皆さんは当然知ってると思うんですが、IPS液晶化を皮切りに世界中で需要が高まったゲームボーイアドバンスのカスタム。
IPS液晶という魅力だけでなく、プラモデルのような分解組み立ての簡単さ、そして何よりシェルやボタンの色を組み替える事で自分の好きなカラーリングを組むことができるカスタマイズ性に強い魅力がありました。

そして自分がやり始めた2019年中頃だと考えもしませんでしたが2020年頃からはイギリスやアメリカなど様々な国、ショップ独自の方向性を持ったカスタムパーツが台頭してきました。

何より目を引いたのがイギリスに構える「RetroSix」というブランド。
retrosix.co.uk

このブランドでは£20,000以上(日本円にして約300万円)という莫大な投資をかけて金型から自社で自作。それまではAliExpressやRetromoddingが主戦場だったチープな出来栄えのシェルに一石を投じました。
その最たるシリーズがPrestige Shell。
retrosix.co.uk

特注の金型と日本製ABS樹脂を使った高級感あふれるシェルは任天堂純正のそれも遥かに超えた、現在でもその質において最高品質のものと言っても過言ではないと思います。

そんなこんなで何かと賑わっているGBAカスタム界隈、あるときついにこの「RetroSix」がやってくれました。
それは...

UVプリントです

？

なに？

いや実際に見ましょう。

海外のゲームハード系YoutuberであるRetroFuture氏が作成したオリジナルデザインのもの。

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www.instagram.com

これまでにも本体のデザインを試みる人はしばしば存在しました。

日本国内だとイラストレーターとして活躍されている北村英理さんの作品が最も有名でしょうか。

ゲームボーイカラーに絵を描いたりもしてます pic.twitter.com/N6cZuRoESM
— 北村英理 (@hoshieri7) 2020年10月21日

この方は主に初期型ゲームボーイ(いわゆる"DMG")にイラストを描いていらっしゃいます。

それからスマブラ界隈でのGCコン塗装も前々からありましたよね。
このような塗装、ペインティングは当然特別な技術が求められますし未経験者にはかなり高いハードルがあったと思います。

そうした中RetroSix社が始めたサービスがUVプリントでした。
上に紹介したRetroFuture氏のGBAのように、自身のデザインをGBA本体シェル、ボタン、レンズにプリントするよう特注することができるサービスです。
すごい。

注文する

ここ
retrosix.co.uk

発注には当然印刷用のデータが必要になります。
...が、情弱amumaくんは個人用のフォトショなんて持っておらず操作もままならないご様子...
GIMPで頑張ってみるものの加工に限界を感じていたところ、フォロワーのめらるばさん(@larvesta10)が代行してデータを作ってくれると声をかけてくださいました（！？！？！？）

自分のイメージしていたデザイン案を伝え、PSDデータを作ってくださいました。いや本当に感謝です...普通にここで企画倒れレベルでした...
この場を借りて改めてお礼を。めらるばさんありがとうございます！！！

というわけでPSDデータが手に入ったので発注を掛けてみました。

ちなみに金額は
UVプリントシェル(ボタン,レンズもUVプリント加工+CleanJuice用バッテリーカバー)：6,018円(←？！)
パールグリーンPrestigeシェル：698円
パールブルーPrestigeシェル：698円
クリアパープルボタン：488円
配送料：1,679円
合計：9,583円(←？！)

いや高杉

到着する

手違いだったのか結局分からなかったけど、だいぶ時間が掛かって約一か月ほどで到着。
RetroSix側が発送通知の更新を忘れてたなどトラブルはありましたが無事到着して安心しました。

レトロシックスからデザインシェル届いたーーー！！！！！！！実物思ったより良く映えててかっこよい😭😭😭😭😭😭 pic.twitter.com/ts2MWD35kM
— amuma (@mmamumam) 2020年10月30日

半額セールで一緒に買ったやつも無事着弾😙😙😙 pic.twitter.com/t04fUJpAop
— amuma (@mmamumam) 2020年10月30日

組む

いざ組むぞ！となった時に気付きました。あれ？
ブラケットが入ってないやん
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そう、RetroSix製のシェルはIPS用に開発した特注品であるため、内蔵のIPS液晶を固定する際に旧来のしょぼいスペーサーなどではなくRetroSix製の特注固定具(ブラケット)が必要なのです。
retrosix.co.uk

このことを忘れて、普通に買い忘れてました...恥ずかしい...

またRetroSixから購入していては送料もバカ高いし、時間もかかる...

ということで、日頃から交流もあるじゃばさんが経営するヒミツキチさんから購入させて頂きました。
今回は個人的に購入の交渉をさせて頂きましたが、普通はこちらの商品ページから購入できます。
jabberretro.theshop.jp

日本で唯一のRetroSix正規代理店ということで、RetroSixのHPにも掲載されているので安心して購入できます。

急のお願いにも対応して頂きました、じゃばさんありがとうございました！

というわけで届いたブラケットをもって、組んでいきます。

IPS液晶は独身の日セールの時にAliExpressで購入しました。
独身セールは普段のロット買い(10ピース)の単価と同じくらい安くなるので実質最安値と言っていいと思います。

さて、実際に組んでみたんですが...

ずっと作りたかったオリジナルGBA完成しました💪🏿

気に入っていた自分のツイッターアイコン(ポケカADVジラーチデッキ付属コインのデザイン)を使ってモノトーンで作成
最強と言いたいところだけど両面剥がすタイミングで一緒にUVプリントも一部剥がれてしまいガリガリになった🐄 pic.twitter.com/vwi1uBabVL
— amuma (@mmamumam) 2020年12月5日

なかなかかっこよくできたんですが、画像3枚目の通りUVプリントを大きく剥がしてしまう大惨事に...
レンズ裏の両面テープを剥がす際に、勢いが少し強すぎたのか気付いたらこんなことになっていました。あぁ、高かったのに。

しかも実は右上のところにも小さく剥がれが発生しています。
このUVプリント、とても繊細で難しいです。
上で紹介したRetroFuture氏のものも本来はレンズまでイラストが入っていたそうですが、同じように剥がして壊してしまい普通の白レンズに変えています。

また今回の私のものは白ベースのレンズのため、下辺に黒い淵ができてしまっています。これはIPS液晶よりもレンズの窓が大きいため液晶表示域より外側がはみ出てしまっていることが原因です。
白の隠蔽率が思ったより低いこともあり、薄っぺらいような印象を与えてしまう形になってしまいました。

まぁ何はともあれ、それを度外視してカッコいい唯一無二のGBAができたと自負できるものになってくれました。

普段は傷つけたくないので別のGBAを使っていますが、オフの時などではこれを積極的に使っていきたいですね。

ちなみにこれは自分のTwitterアイコンの画像をベースに作っています。もともとはポケモンカードADVのジラーチ構築済みデッキに付属していたコインのデザインです。
www.toretoku.jp

二階調のシンプルなデザインで、すごく気に入っているものなのでこれをモチーフにした何かを作りたいとずっと前から思っていました。
ようやく、しかもGBA本体という思い入れのあるもので形にできて本当に嬉しいです。

アイコンモチーフということでこのGBAのことを「iconic edition」と呼んでます。へへっ。

と、完成してから気付いたんですがTwitter、Discord、Instagramで色々なGBAコミュニティを監視している私や身内のフォロワーたちですが誰一人としてレンズ、ボタンまでのUVプリントを発注してる人を国内で見たことないんですよね。海外でもRetroFuture氏を除いたらほぼいないくらい。
もしかしたら僕のGBA iconic editionが国内初かもしれないです。今度RetroSixのレビュー書いとこ。